サルトリア・ソリートの歴史

ナポリを代表するサルトリアの一つであるサルトリア・ソリートの歴史は、1940年代にファミリー・ビジネスとして始まりました。

マエストロであるルイジ・ソリートによって始まったサルトリアは、ナポリ仕立ての黎明期を経験し、息子のアントニオとジェンナーロによって引き継がれていきます。

ジェンナーロ・ソリートは1945年に生まれ、彼が人生最大の師匠であり偉大なサルトである父親に仕立てを教わり始めたのは弱冠10歳のときだったといいます。

1966年、ジェンナーロ・ソリートが21歳のときに彼は最初のアトリエをナポリのキアイア通りにオープンしました。キアイア通りはナポリでも有数のお洒落なエリアであり、サルトリアを開く者であれば誰もが憧れるような素晴らしい場所でした。

しかし4年が経った時、ジェンナーロ・ソリートはナポリの中心地でありメインストリートであるトレド通りの256番地、すなわち今日のアトリエに場所を移しました。

これは46年に渡って、ナポリで唯一のサルトリア・ソリートのアトリエは今なお同じ姿でトレド通りのアパルトマンの一室にあるのです。

ジェンナーロ・ソリートは2代目として、偉大なマエストロの地位を築きました。そして90年代からは彼の息子であるルイジ・ソリートもまた、仕立てを学び始めました。

今では優秀な職人として、ルイジ・ソリートが世界中でのトランクショーと仕立てをこなしています。

サルトリア・ソリート 仕立ての特徴

Sartoria Solito 公式サイト http://sartoriasolito.itより

ナポリ仕立ての中でも特に軽快な仕立てが特徴のサルトリア・ソリートは、明確なナポリらしさを求める日本で特に知名度の高いサルトリアです。

ヨーロッパ世界ではスーツに構築感を求められることが多く、ナポリでもルビナッチやアントニオ・パニコ、サルトリア・チャルディやサルトリア・フォルモサなどが人気だと言われています。

しかしサルトリア・ソリートの仕立ては非常に軽快で、曲線的かつコンパクトなフィット感を特徴としているため、体型的に恵まれない日本人でもスマートに見えます。

サルトリア・ソリートの仕立てはやや前振りで短めの着丈と、大胆にカーブしたフロントカーブが特徴です。ステッチワークは繊細なものではありませんが、全体的に非常に柔らかく軽快な作りとなっています。

ジャケットは前にジャンプしてはいけない。 – ジェンナーロ・ソリート

副資材は極力廃し、アームホールの位置は高く、ショルダーパッドは用いません。現在のマーケットで見つかる中で最も軽快な裏地を使用することもまた、その軽さの秘密です。

サルトリア・ソリートのジェンナーロとルイジ自身が目指す「第二の肌」という言葉がふさわしい、素晴らしい着心地に仕上げてくれます。

その一方で見た目は土着的すぎず、あくまで普遍的でしっかりとしているというのがサルトリア・ソリートの魅力でしょう。

ラ・ベラ・サルトリア ・ナポレターナ(オラツィオ・ルチアーノ)の登場によってやや誇張されて、拡大解釈されてきた軽快なナポリ仕立ての源流はサルトリア・ソリートにあるでしょう。

ゴージは高いが決してやりすぎることはなく肩の前に収まるべきというのが、ジェンナーロ・ソリートの考え方です。

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